今週のお薦め vol.12 自らの「個性」を問いかけてくる漫画
第12回Podcast『太陽とヒゲの夜にお茶しませんか?』では、
『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博)
を紹介しました。
祝連載再開!
っていったい何回目やねん!
って関西の人でなくても突っ込みたくなるこの自由な連載ペース。
調べてみたら、今回で8回目の長期休載からの再開でした。
本来ならいい加減読者も離れてしまうだろう、と思いきや、この漫画にはそんな無茶苦茶が許される面白さがあるのです!ほとんど悪魔的ともいえる魅力的なキャラ、設定、展開で休載してたことなんてどうでもよくなってしまう。
様々な魅力が詰まったこの作品の中でも特に秀逸なのは、主人公らが持つ『念』と呼ばれる能力。一見はジョジョのスタンドやワンピースの悪魔の実の力とほとんど同じような漫画的特殊能力なのですが、HUNTER×HUNTERでは「漫画的」ではすまされない、何かリアルな感触があるのです。それは、(僕の深読みですが)実際すべての人間が持っている「個性」というものに対するメッセージで、自分の個性とは何なのか、どこまで高めることができるのか、そんなことをグイグイと問いかけてくるのです。そして、「自分は特質系だな!」とか言い出したくなるんです笑(←読んだことある人は絶対解るはず!)
やっぱり、漫画に限らず、多くの人に愛される作品にはそういった普遍的な深いメッセージ性がちゃんとあるんですよね。
さあ、今回の連載ではとこまで進むのか、楽しみです。
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